今年、日中平和友好条約の発効から45年を迎えました。
この間、日中間では多くの出来事がありましたが、様々な懸案事項を抱えながらも経済活動や民間交流は続いています。私個人としましてもこれまで、大阪総領事館主催の北京、西安、上海への「関西地域訪中団」に団長として参加させて頂いた他、先月は華僑の方々のお招きで伺いました「福建省福州市・福清市」ではまた新たな交流と出会いの場となりました。
少し話は変わりますが、私は国際交流をつきつめますと「平和」であると考えています。
ユネスコ憲章の前文には次のように書かれています。
「政府の政治的及び経済的取極めのみに基く平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない」
これは国と国の一時的な政治や経済的な結びつきによって生まれる平和は、未来永劫続くものではなく、大切なのは人として、親が子を想う気持ちのように、万国共通の人類の思いこそが大切である、とういうことです。
親からすれば、一日の終わりに願うことは「今日も一日、この子たちをお守り頂きありがとうございました。明日もどうぞ宜しくお願い申し上げます」ではないでしょうか。
ロシアとウクライナ、イスラエルとガザでは凄惨な状況が今も続いており、多くの子どもたちの命が失われています。この状況に心を痛めない方はいないと思います。
残念ながら、平和は努力無くして成り立たないものなのかもしれません。
その為の努力をこれからも続けていきたいと思います。
日中友好和歌山市議会議員連盟 会長
和歌山県日中友好協会 理事長
和歌山ユネスコ協会 会長
芝本 和己(しばもと かずき)